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限度額は限度じゃない

10万円借りた私は、うまく返済していることに自信を持っていました。しかし、車検という、月収10万円のモノ、からすると莫大な出費に私は非常に困っていました。一番困ったのがタイヤの交換代。当時まだ激安店などなくて、1本4万×4本で16万+その他の車検代は、25万ぐらい の見積もりでした。親には甘えることもできませんでした。私は迷った挙句、キャッシングの限度枠をあげようと考えます。限度額の増額、それが若い私ができる、車検代の捻出手段だったのです。今考えると、ただのアホですね(笑)

 

30万に増額したら簡単に出来ました。
だいたい限度額を増額って、それは限度ではなく、もっと借金ができる通過点でしかないようにも思えます。

 

ここで疑問点!

月収10万の人が、担保もなしに10万円簡単に借りられること自体、私は社会としておかしい と私は思うのです。30万の増額にもすぐ応じる消費者金融の人たち。

 

その時は気づきませんでしたが、増額の審査は形式的なもので、貸し出しOKかどうかの審査結果はほとんどが出ているそうです。無人君の中で長く待たされるのは、本人かどうかの観察をしているだけだそうです、免許証、健康保険、勤務先の住所だけで、借金の履歴とブラックかどうかぐらいの情報で簡単に判断されています。増額を断られるパターンは、入ってすぐ30分ぐらいで断られます。審査が通る場合は1時間から1時間半ぐらいかかり、最初の30分ぐらいで審査OKが出ているそうです。あとの時間は観察しているんだとか。
なぜそんなことをするのかと言うと、当時、なりすましの借り入れ申し込み(詐欺師)が多く、そう言った犯罪者の多くは時間がかかると様子がおかしくなるそうです。怖くなって黙って帰るなど、行動が怪しいのがほとんどだそうです。

 

長者番付

余談でしたが、犯罪者心理をついているようで、結局、審査が甘く、貸してはいけない人に貸出している のは変わらないですよね。私もその渦の中にいたのですが、なぜ、そんなことをするのかいまだもってわかりません。貸出が焦げ付けば痛手になることは間違いないはずです。長者番付に一時、消費者金融の幹部が名を連ねていた時代がありましたが、そういう人たちの利益のために、限度額増額を甘くしていたようにも思えます。こんなに債務が焦げ付くとは思ってなかったのだと思うのです。貸す側も借りる側も、甘い考えでいると大変なことになるということです

24.5%の金利計算

 

30万の増額に成功した私は、車検代を支払い、なんとかその場を切り抜けました。この時、1ヶ月の返済金額は12000だったと思います。それぐらい払えると思ってしまった私は、この時から消費者金融のワナにはまっていたことに気づいていません。
それから、1年ぐらい払い続けたでしょうか?
12000×12ヶ月=144000円でしたが、債務残高をみてびっくり。残高は22万でした。???
なんだこれ?ってな感じでした。

 

契約時の金利は24.5% 当時の消費者金融の最高高金利でした。

 

返済残高×年率÷年間日数×利用日数金利です
つまり、、、、
 
300000×24.5%÷年間日数=1日の金利  が出ます
 
1日の金利×利用日数=現在までの金利   が返済する日に払う金利金額です
 
1ヶ月目の30日目に払う金利と金額を計算すると、
300000×0.24÷365×30日=5918円 
 
5918円が1ヶ月目の金利です。
つまり,
12000円払っても5918円金利が引かれて、6082円しか元本が減りません。
 
12000円の約半分が金利なのです。
 

1年で144000円払って、約72000円の金利を払い、元本から72000円引かれて、
228000円の債務残高に相当あせった私は、返済金額を2万に上げました。
 
1年ぐらいして気づいた馬鹿な私ですが、なんでそうなるのか?
 
まだよくわかっていませんでした
 
 

リボ払いとは

 

  ご利用の金額や件数に関わらず
     毎月一定の金額を返済するシステム
 
のことを言います。これは入金額を毎月一定の金額に設定することで、利用者の負担を軽減すると考えられています。一見聞こえはいいようですが、ここに心理的からくりが存在します。確かに、借入金額が限度内でいくら使おうと、返済額が毎月変わらないのなら利用者の心理的負担は少なく感じるかもしれません。しかし、カードをいくら使っても返済金額が変わらないのなら、限度いっぱいっまでカードで使って良い!という甘い気持ちにも当然なってしまいます。結果限度額ギリギリまでカードを使いすぎて、返済額も低設定にすることで、元本が少ししか減らず永遠にカード地獄から逃れられないというパターンにはまってしまうのです。

 

私は、元本が減らないこのシステムに全く気づきませんでした。結果、ショッピングやキャッシングで借りた借金を返せませんでした。

 

自転車操業

車検代の30万を借金した私は、2年後その借金を返すことができなくなり、他社のカードで借りて
返済しだします。いわゆる自転車操業です。今考えると、当たり前のことなのですが、月10万しか収入がないのに、30万も借りてそれを返すこと自体が無理な話なのです。毎月の返済をどうにか工面しようと、また他のところから借金します。これの繰り返しで借りた業者数は、12社600万に。毎月の返済金額は、18万ぐらいに膨れ上がりました。はじめに借りてから6年でそんな状態に陥りました。

 

これっておかしくないですか?月10万の収入で、そこまで借りれるんです。そんな世の中がおかしいと私は思うのです。また、それを利用した私も、バカだったと反省しています。

 


 
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